「結婚主義国家」のレビュー※ネタバレなし
罪状、独身。判決――死刑。

《ゲーム紹介》
本作は、ウォーターフェニックスから2016年に発売されたノベルゲームで、PC版とスマホアプリ版があります。どちらも値段は数百円です。かなり安く手に入りますので、気になる方はサクッと買っちゃいましょう。
物語の舞台は、18歳になっても結婚できなかった者は、死刑になる。という変わった法律が存在する国です。
それ以外のことは現代日本と同じなので、比較的とっつきやすい作品かと思います。
中身は8つの短編+αで構成されており、短編は1つあたり1~2時間ほどでプレイできるので、飽きることなくできるのもいいところですね。

《製作スタッフ》
クリエイターの情報
| 原画 | R |
|---|---|
| シナリオ | R |
| 音楽 | エイジ(佐々木英二) |
| その他 | ケイ茶(原案) |
※ErogameScape-批評空間-様より抜粋
《評価と点数》



《感想》
実は本作をプレイする際、周囲からの評価は軒並み高めでした。
しかしながら、作画から漂うB級感のようなものを感じていた私は、大したことないだろうな……と、高を括ってました。ごめんよ。
やり始めると、これがどうして面白い。
短編集という特徴もあって、まず、飽きない。
それでいて、各章それぞれがしっかりと違うストーリーになっているので、新鮮な気持ちを保つことが出来ました。
ぶっちゃけ下手だなと思っていた絵も、この作品に合っている気がしてきます。これぞ、不思議体験アンビリバボー。
おそらく、テキストが読みやすいのだと思いますね、これは。
それから、キャラの書き分けが上手い。
登場キャラが多い割に、キャラかぶりがないのは見事と言わざるを得ないでしょう。
また、章を進めていくと、クリア済みの章を別視点で見たときの展開などもあります。
なるほどそうだったのね。と、細かい気付きを積み重ねていく面白さも、本作の魅力の一つでしょう。
この作品を例えるなら、”見た目はあまり良くないが、食べてみたらべらぼうに美味しい料理”みたいな感じです。
おそらく、先ほど私が述べたB級感というのは、販売ページを見ていただければわかると思います。
そして、私と同じように、そのB級感が原因でプレイをしていない。という方も、少なからずいるのではないでしょうか?
もし、そんな方がいたら、この感想を見てくださったのを機に、やってください。
値段も安いです。DMMで733円です。ビックマックのセットくらいの値段で買えます。
そして、その値段以上の価値が、間違いなく本作にはあります。
結婚主義国家はいいぞ。
結婚主義国家
733円