どんな時も—―夏の青さを、覚えていた
《ゲームの紹介》
今回は老若男女に大人気の「Summer Pockets REFLECTION BLUE」のレビューをします!
前回のラムネに続き夏ゲーですね。まあ、季節感大事ってことで。
本作は2020年にKeyから発売された「全年齢向け」の美少女ゲームです。副題のREFLECTION BLUE(以下"RB"表記)がない通常の「Summer Pockets」(以下"無印"表記)は2018年に発売されています。
何が違うのか?というところですが、ざっくりいうと無印から新ヒロイン追加したり、シナリオの加筆修正を行ったり、新規CG・BGMを追加したり、などなど。そういったものがRBとなっています。
なので、これからプレイする方はこだわりがなければRBで良いでしょう。
また、PC版だけだなく、iOS版、Android版、Nintendo Switch版、PS4版もあるので、プレイ環境は選びたい放題です!(ちなみに私はNintendo Switchでやりました)
※※※余談ですが、本作は私が大きな期待をしていた作品でもあります。Keyから発売されたフルプラとしてはAngel Beats! -1st beat-以来ですが、これは完結していない作品なのでまだ未プレイです。そうすると、私にとってはRewrite以来のフルプラ作品でした。なんと、その間7年。もっと言うとRewriteの企画は樋上いたる氏だったので、私の敬愛するだーまえが企画を担当したフルプラ作品としてはリトバスEX以来。10年ぶりです。それでいてサマポケ無印発売当時は忙しくてプレイできず、やっとの思いでプレイしたのが昨年のRB。なんと13年ぶりの麻枝作品。気持ち良すぎだろ。
《製作スタッフ》
クリエイターの情報
原画 | Na-Ga , 和泉つばす , ふむゆん , 永山ゆうのん , えんぎよし(SDイラスト) |
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シナリオ | 魁(雲龍寺魁、まにゃ) , 新島夕 , ハサマ(玖保田桂吾、飯山満) |
音楽 | 麻枝准 , 折戸伸治(がんま) , 水月陵(KIYO) , どんまる , 竹下智博 |
声優 | 花澤香菜(七海、語り部) , 嶺内ともみ(久島 鴎) , 田中あいみ(加藤 うみ) , 小山さほみ(水織 静久) , ファイルーズあい(神山 識) , 高森奈津美(空門 蒼、空門 藍) , 岩井映美里(紬 ヴェンダース、ツムギ) , 一宮朔(野村 美希) , 小原好美(鳴瀬 しろは) , 千葉翔也(鷹原 羽依里) 鈴木このみ(イナリ) , 熊谷健太郎(三谷 良一) , 小若和郁那(久島 鷺) , 浜田洋平(加納 天善) , 高本めぐみ(岬 鏡子) , 田中翔二郎(徳田 実篤) , 水谷瑠奈(恵) , 白石稔(鳴瀬 小鳩) |
歌手 | 鈴木このみ(OP曲「アスタロア」、ED曲「Lasting Moment」、メインテーマ「アルカテイル」) , rionos(pocketED曲「ポケットをふくらませて 〜Sea, You Again〜」) , YURiKA(挿入歌「夜奏花」、神山識ED曲「青き此方」) , 水谷瑠奈(挿入歌「羽のゆりかご」「夏の砂時計」) , 嶺内ともみ(久島鴎キャラクターソング「Departure!」「with」) , 岩井映美里(劇中歌「紬の夏休み」) , 高森奈津美(空門蒼キャラクターソング「比翼の蝶たち」) , 小原好美(鳴瀬しろはキャラクターソング「夏に君を待ちながら」、劇中歌「しろはの子守歌」) |
その他 |
馬場隆博(BABA.DOS)(エグゼクティブプロデューサー) , 魁(雲龍寺魁、まにゃ)(ディレクター、演出) , 丘野塔也(プロデューサー) , 麻枝准(原案) , yucchi(アシスタントディレクター、グラフィック、ロゴデザイン) , 今科理央(シナリオアシスタント) , ハサマ(玖保田桂吾、飯山満)(演出) , 新島夕(演出) |
※ErogameScape-批評空間-様より抜粋
《評価と点数》
《感想》
クリア後の印象は、麻枝准のもつ独特の雰囲気を、本人が書かずとも成功した作品。です。
個人的にはですが、Keyというブランドに専属のシナリオライターが不在となっている事実はとても大きいと思います。
それに輪をかけるようにKeyの絵と言えば・・・でおなじみの樋上いたる氏も退職してしまい、もはや「Keyってなんだっけ?」という状態でした。
ここしばらくは外部の有力者(田中ロミオ、竜騎士07等)を使ってブランドのクオリティを保っていたわけですが、彼らの個性はかなり強く、従来のKeyと比べるとかなり違う色味が出ていたはずです。
そこに新しい風を吹き込んだのが本作と言えるでしょう。
かつてのKeyの雰囲気を保ちつつ、最近のニーズにも応えた出来栄えは目を見張るものがあります。
本作が世に出たことによって、Keyというブランドに新しい光が差し込んだのは間違いないはず。
それは従来のKeyとは少し違うかもしれませんが、魂を正統に受け継ぐことは成功したのだと証明してくれました! Keyの今後の活躍に期待です!!