プレマルブログ

美少女ゲームの紹介、感想など。ネタバレには配慮してます。

「Sumeer Pockets REFLECTION BLUE」のレビュー

どんな時も—―夏の青さを、覚えていた

ストーリー
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主人公である鷹原羽依里(たかはら はいり)は、亡くなった祖母の遺品整理のために夏休みを利用して1人で鳥白島にやってきた。

1日数本しかない連絡船を下りたとき、1人の少女と出会う。
彼女は潮風に髪を遊ばせながら、遠くを…海とも空とも言えない境界線をただ眺めていた。
気がつけば少女はどこかへ行ってしまい、羽依里は狐に摘まれた気分になりながら、祖母宅へ向かう。

そこではすでに親戚の叔母がいて、遺品整理を行っていた。
羽依里は、祖母の思い出の品の片付けを手伝いながら、初めて触れる「島の生活」に戸惑いつつも、順応していく。

都会暮らしでは知ることの無かった自然とのふれ合い。
忘れていた懐かしい何かを、思い出させてくれるような、そんな生活だった。

海を見つめる少女と出会った。
不思議な蝶を探す少女と出会った。
思い出と海賊船を探す少女と出会った。
静かな灯台で暮らす少女と出会った。

島で新しい仲間が出来た――

この夏休みが終わらなければいいのにと、そう思った。
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今回は老若男女に大人気のSummer Pockets REFLECTION BLUE」のレビューをします!

前回のラムネに続き夏ゲーですね。まあ、季節感大事ってことで。

また、本記事は私の鍵っ子魂が隠せない部分があるかもしれません。お見苦しいかもしれないけど許してください・・・

 

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《ゲームの紹介》

本作は2020年にKeyから発売された「全年齢向け」の美少女ゲームです。副題のREFLECTION BLUE(以下"RB"表記)がない通常のSummer Pockets(以下"無印"表記)は2018年に発売されています。

何が違うのか?というところですが、ざっくりいうと無印から新ヒロイン追加したり、シナリオの加筆修正を行ったり、新規CG・BGMを追加したり、などなど。そういったものがRBとなっています。

なので、これからプレイする方はこだわりがなければRBで良いでしょう。

また、PC版だけだなく、iOS版、Android版、Nintendo Switch版、PS4もあるので、プレイ環境は選びたい放題です!(ちなみに私はNintendo Switchでやりました)

 

※※※余談ですが、本作は私が大きな期待をしていた作品でもあります。Keyから発売されたフルプラとしてはAngel Beats! -1st beat-以来ですが、これは完結していない作品なのでまだ未プレイです。そうすると、私にとってはRewrite以来のフルプラ作品でした。なんと、その間7年。もっと言うとRewriteの企画は樋上いたる氏だったので、私の敬愛するだーまえが企画を担当したフルプラ作品としてはリトバスEX以来。10年ぶりです。それでいてサマポケ無印発売当時は忙しくてプレイできず、やっとの思いでプレイしたのが昨年のRB。なんと13年ぶりの麻枝作品。気持ち良すぎだろ。

 

 

《製作スタッフ》

クリエイターの情報

原画 Na-Ga , 和泉つばす , ふむゆん , 永山ゆうのん , えんぎよし(SDイラスト)
シナリオ 魁(雲龍寺魁、まにゃ) , 新島夕 , ハサマ(玖保田桂吾、飯山満)
音楽 麻枝准 , 折戸伸治(がんま) , 水月陵(KIYO) , どんまる , 竹下智博
声優 花澤香菜(七海、語り部) , 嶺内ともみ(久島 鴎) , 田中あいみ(加藤 うみ) , 小山さほみ(水織 静久) , ファイルーズあい(神山 識) , 高森奈津美(空門 蒼、空門 藍) , 岩井映美里(紬 ヴェンダース、ツムギ) , 一宮朔(野村 美希) , 小原好美(鳴瀬 しろは) , 千葉翔也(鷹原 羽依里)
鈴木このみ(イナリ) , 熊谷健太郎(三谷 良一) , 小若和郁那(久島 鷺) , 浜田洋平(加納 天善) , 高本めぐみ(岬 鏡子) , 田中翔二郎(徳田 実篤) , 水谷瑠奈(恵) , 白石稔(鳴瀬 小鳩)
歌手 鈴木このみ(OP曲「アスタロア」、ED曲「Lasting Moment」、メインテーマ「アルカテイル」) , rionos(pocketED曲「ポケットをふくらませて 〜Sea, You Again〜」) , YURiKA(挿入歌「夜奏花」、神山識ED曲「青き此方」) , 水谷瑠奈(挿入歌「羽のゆりかご」「夏の砂時計」) , 嶺内ともみ(久島鴎キャラクターソング「Departure!」「with」) , 岩井映美里(劇中歌「紬の夏休み」) , 高森奈津美(空門蒼キャラクターソング「比翼の蝶たち」) , 小原好美(鳴瀬しろはキャラクターソング「夏に君を待ちながら」、劇中歌「しろはの子守歌」)
その他

馬場隆博(BABA.DOS)(エグゼクティブプロデューサー) , 魁(雲龍寺魁、まにゃ)(ディレクター、演出) , 丘野塔也(プロデューサー) , 麻枝准(原案) , yucchi(アシスタントディレクター、グラフィック、ロゴデザイン) , 今科理央(シナリオアシスタント) , ハサマ(玖保田桂吾、飯山満)(演出) , 新島夕(演出)

※ErogameScape-批評空間-様より抜粋

 

《評価と点数》

※評価項目について※

シナリオ・・・話の構成、文章の読みやすさ、語句の使い方など。文章全般の品質と物語としての面白さにおける評価。

作画全般・・・キャラクターや背景、イベントCGなど、全般的な絵の評価

ボーカル曲・・・OP曲、ED曲、挿入歌など、作中で使われた歌が入っている曲の評価

BGM・・・作中で使われたBGMの評価

システム・・・UI関係全般と演出、効果音などの評価

 

★☆★一言メモ★☆★

・おおむね悪いところが何もない

ミニゲームはやりこむと時間泥棒

・まだまだKeyはオワコンじゃないという力強さを感じた

 

 

《総評》

クリア後の第一印象は、だーまえのもつ独特の雰囲気を、本人が書かずとも成功した作品。です。

 

Keyというブランドに、専属のシナリオライターが不在となっている事実はとても大きいと思います。

それに輪をかけるようにKeyの絵と言えば・・・でおなじみの樋上いたる氏も退職してしまい、もはや「Keyってどんなのだっけ?」という状態だったような気がしていました。

ここしばらくは外部の有力者(田中ロミオ竜騎士07,等)を使ってブランドの存続を保っていたわけですが、彼らの個性はかなり強く、従来のKeyと比べるとかなり違う色味が出ていたはずです。

 

そこに新しい風を吹き込んだのが本作と言えるでしょう。

2000年代の頃のKeyの雰囲気を保ちつつ、最近のニーズにも応えるかのような出来栄えは目を見張るものがあります。

 

本作が世に出たことによって、Keyというブランドに新しい光が差し込んだのは間違いないはず。

それは従来のKeyとは少し違うかもしれませんが、魂を正統に受け継ぐことは成功したのだと証明してくれました!Keyの今後の活躍に期待です!!

 

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