プレマルブログ

美少女ゲームの紹介、感想など。ネタバレには配慮してます。

「ショコラ maid cafe "curio"~"Re order"」のレビュー

「お帰りなさいませ、ご主人様・・・」

ストーリー
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父子家庭で育った主人公に、父の再婚で新たな家族が出来た。
いきなりその事実を知らされた主人公。
おまけに父と母は新婚旅行で3ヶ月かけて世界を一周してくるという。
父が経営していたアンティーク喫茶店の代理店長まで任され、
会ったばかりの義理の妹すずとの同居生活も始めることになった。

いきなり始まった新生活に、主人公は困惑しきり。
世間知らずの少女、美里と運命的な出会いを果たすわ、すずは寂しいと言ってベッドに忍び込んでくるわ…

その他、元同級生や、幼なじみ、喫茶店のスタッフなど、3ヶ月の間に、主人公は様々な女性と知り合い、恋に、仕事に楽しい生活を送ることに。
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本日は「ショコラ  maid cafe "curio"~」のレビューをしていきます。

《ゲーム紹介》

作の初出は2003年となかなかに古く、いわゆる、まるねこ三部作の一作目となります。

※まるねこ三部作とは・・・原画家のねこにゃんと脚本の丸戸文明がタッグを組んで、戯画から発売された「ショコラ」「パルフェ」「この青空に約束を」の三作品を指します。

 

そして翌2004年にリメイク版である「ショコラ maid cafe"curio"~"Re order"」が発売され、そこからさらにこのRe orderのリメイクが2021年に発売されました。

リメイクのリメイクってどういうこと?となりますが、要は最新OSに対応させたver.です。

また、ショコラを含めた名作がそろい踏みの「戯画ロイヤルスウィートコレクション」というのもあるので、これからお買い求めの方はこれを購入するのがいいかもですね。

 

また、シナリオは丸戸文明氏が担当しているので、折り紙付き・・・と言いたいところですが、実は、このショコラには下記のようなエピソードがあります。(以下wikipediaより抜粋)

ライターの途中降板により急遽入った丸戸史明が初めて注目を集めた作品である。ねこにゃんがある程度絵を描いてからシナリオライターが逃亡し、丸戸が代理ライターとして入ってきた際に構成をすべて変更したため、すでに描き上がっている絵に対してシナリオを書くという変則的なことになり、そのあたりの整合性がとれなくなっている。

実際にプレイするとわかるのですが、一部キャラのルートだけクオリティが高く、それ以外は平凡という感じです。

 

 

 

《制作スタッフ》

クリエイターの情報

原画 ねこにゃん
シナリオ 丸戸史明 , 企画屋(サブ)
音楽 HirasanI've(主題歌)
声優 三重野亜未(チロル) , 松下雅(大村 翠) , 鳩野比奈(桜井 真子、空港アナウンス、同級生3) , かわしまりの(橘 さやか) , 桜井美鈴(真名井 美里、携帯メッセージ) , 乃田あす実(秋島 香奈子、お母さん、主婦、同級生4) , 鷹月さくら(結城 すず、キュリオ店員2)
一条和矢(一条和也)(榊原 宏幸)
ぷちとまと(すずの祖母、キュリオ店員1、駅の売り子、男の子、同級生2、子犬) , 友田太基(仕立て屋) , 石川大介(吉田、雨宮 悠太、幹事2、客4、医者、技術者、少年B、犬) , YUKAさん(客2、居酒屋店員) , 後野祭(真名井 昭雄、テレビ局アナ、幹事1、同級生5、不動産屋) , 魔魚(笹尾、AV勧誘・監督、ナンパ、客1、通行人1、同級生6) , 上別府仁資(結城 誠介、理事長) , 中村由美(結城 音弥、アナウンサー、赤ちゃん、通行人2・3、同級生1、猫)
歌手 KOTOKO(主題歌 「Cream+Mint」)
その他 戯画(企画)神月社(OPムービー製作)

※ErogameScape-批評空間-様より抜粋

 

 

 

《評価と点数》

※評価項目について※

シナリオ・・・話の構成、文章の読みやすさ、語句の使い方など。文章全般の品質と物語としての面白さにおける評価。

作画全般・・・キャラクターや背景、イベントCGなど、全般的な絵の評価

ボーカル曲・・・OP曲、ED曲、挿入歌など、作中で使われた歌が入っている曲の評価

BGM・・・作中で使われたBGMの評価

システム・・・UI関係全般と演出、効果音などの評価

 

★☆★一言メモ★☆★

・BGMの印象が薄い

・シナリオの品質にばらつきがある

・主題歌の「Cream+Mint」は魅力的

 

《総評》

主人公の結城大介が、ひょんなことからメイドカフェcurio(キュリオ)の店長代理として店舗運営に奔走される中、同メイドカフェのスタッフと仲を育んでいく・・・というストーリー展開で、舞台設定やストーリー展開には何も問題がなかったように思えます。

 

が、しかし、本当に残念なのですが、丸戸文明氏が最初から脚本を担当したわけではないので、各ヒロインのルートに差があります。

具体的には翠と香奈子は良いのですが、他のキャラは平凡・・・といった印象でした。

私の場合は、さやか→真子→すず→美里→翠→香奈子の順でプレイしましたが、もしも前半4人だけだと70点とか、それくらいにしかならなかった可能性があります。

ところが、翠と香奈子の話だけ高得点を叩き出せるクオリティがあったんです。

で、足して割ったら82点・・・というところですね。

キャラクター自体は全員魅力的だったので、最初から丸戸氏がシナリオを担当していればもっともっと評価が高いものになったのは明白です。そう思えば思うほど、非常に残念な気持ちになります。ダイヤモンドの原石だったのは間違いなかったのに・・・

 

・・・でも大丈夫!!

本作にはスピンオフがあります。

その名もパルフェ ショコラ~second brew~」です。

このパルフェは同じくメイドカフェを舞台にしつつ、ショコラとの繋がりを持っており、それでいて丸戸氏が最初から最後まで脚本を担当しています。

パルフェだけでも世界観は成り立っているので、いきなりパルフェをやっても大丈夫なのですが・・・ショコラからプレイしたほうが120%楽しむことが出来ますので、しっかりとショコラからプレイすることを推奨します!!