プレマルブログ

美少女ゲームの紹介、感想など。ネタバレには配慮してます。

「ラムネ」のレビュー

欲しいと願うのは取れないから?

ストーリー
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地元の学園に通う主人公は、夏が訪れるたびに、
「今年こそはなにかが起こるんじゃないか?」
というドキドキした気持ちを感じていた。

そんな中、今年も主人公は、不思議な胸騒ぎを抱いたまま夏休みを迎えることになるのだが…。

主人公と触れ合うヒロインは、
ドジな幼なじみの近衛七海
元気いっぱいなイトコの仲里ひかり
明るく素直な妹の友坂鈴夏、
世話好きな先輩の石和多恵の4人の少女たち。
―――――――――――――――――

さて、今回は「ラムネーション!」「ラムネ」をプレイしたので、レビューをしていこうと思います。

夏、海、田舎・・・といういかにもな夏ゲーなので、夏にやるといいのかな?

 

《ゲーム紹介》

「ラムネ」はねこねこソフトから2004年に発売。翌2005年にはPS2へ移植され、アニメ化もされた人気作となっております。

本作は少し変わったゲーム構成をしており「幼少期」と「青年期」の2パートに分かれます。以下、Wikipediaより一部抜粋。

 

みずいろ』同様に主人公たちの子供時代を描いた過去パートがあり、そこで出現するヒロインたちにまつわる選択肢の結果によって各シナリオ(現在パート)に分岐する(過去パートに登場しないヒロインもいる)。攻略ヒロインが異なると一部キャラクターの性格が変わる点も同じ。文字通りノベル感覚で進行するが、選択によってはCGが見られなかったり、あまりにも酷い選択をするとバッドエンドになる場合もある。

 

こう見ると前編後編みたいな構成かな?と思えるかもしれませんが、幼少期のかなり早い段階から攻略ヒロインのフラグを立たせる必要があり、共通パートがほぼ存在しない感覚でした。

また、シナリオ、原画、共に複数の方が担当しているのでバラつきが目立ちます。(特にシナリオ)

この部分はメーカーである「ねこねこソフト」の特徴にもなるかと思いますので、楽しめるかどうかはユーザーの好みが大きくでるかもしれませんね。

 

注意事項になりますが、私がプレイしたのは初回パッケージ版で、Windows10の64bit版において一部軽度なバグ(BGM再生の不具合、既読文が未読扱い、まれにフリーズ等)がありました。購入を検討中の方はプレイ環境の確認をしましょう!

 

 

《制作スタッフ》

クリエイターの情報

原画 あんころもち , 司ゆうき , u-r , 秋乃武彦(あきの武彦) , 川原誠(サブ) , あきづきりょう(秋月亮)(サブ) , いくたたかのん(生田鷹呑)(サブ)
シナリオ 片岡とも(ぽこつ☆とも、へぽこ☆とも) , 秋津環 , 海富一 , 中森南文里(一砂、守河辰巳)
音楽 ランティス(Lantis) , MANYO(まにょっ、Little Wing、六浦館) , Barbarian On The Groove , 猫野こめっと , Ebi , 443 , Elements Garden , TILDE , 天乃雀 , 安瀬聖(ANZE HIJIRI、ANZIE)(ED曲)
声優 青山ゆかり(仲里 ひかり) , 神村ひな(MIKAKO)(友坂 鈴夏) , まきいづみ(石和 多恵) , 籐野らん(近衛 七海)
鷹月さくら(佐倉 裕美) , 楠鈴音(近衛 各務)
奥森香由(女将)
歌手 佐藤ひろ美(佐藤裕美)(OP曲「なんてね76's」) , Duca(ED曲「ラムネ」) , KAKO♪(KAKO)(挿入歌「夕凪」)
その他 片岡とも(ぽこつ☆とも、へぽこ☆とも)(ディレクター) , 片岡せいやん(せいやん)(プロデューサー、広報・営業)

※ErogameScape-批評空間-より抜粋

 

《評価と点数》

※評価項目について※

シナリオ・・・話の構成、文章の読みやすさ、語句の使い方など。文章全般の品質と物語としての面白さにおける評価。

作画全般・・・キャラクターや背景、イベントCGなど、全般的な絵の評価

ボーカル曲・・・OP曲、ED曲、挿入歌など、作中で使われた歌が入っている曲の評価

BGM・・・作中で使われたBGMの評価

システム・・・UI関係全般と演出、効果音などの評価

 

 

★☆★一言メモ★☆★

・ホイールスクロールの文字送り不可

・良くも悪くも平坦なシナリオ

・ルートによって一部キャラの性格が大きく変わる

・EDテーマ曲「ラムネ」が素晴らしい

・クリア後のおまけ要素多め

 

《総評》

舞台はとある海沿いの田舎町。季節は夏。

一緒に住む妹、隣に住む幼馴染、面倒見の良い先輩、夏休みを利用して遊びに来るイトコ。

そんな四人の女の子と過ごす、ひと夏の物語・・・

 

不可思議な力とか、何かの能力だとか、そういったものは一切ありません。

良くも悪くも「日常」を描いた作品だと思います。

正直、日常過ぎて起伏の少ないシナリオに飽きを感じながらプレイしていました・・・

が、幼馴染の「近衛七海」ルートだけは別です。

日常の範囲を超えないまま起こり得る可能性、そして、近すぎる幼馴染という距離から恋人へと発展していく変化の過程は目を見張る物がありました。

そして・・・七海ルートのEDで流れる「ラムネ」はかなりの破壊力があります。

本作の良いところは七海ルート+EDテーマ「ラムネ」のコンボに凝縮されていると言っても過言ではないと私は思ってます。(ファンに怒られるかな・・・)

 

ちなみに、意見が分かれそうなのは妹の鈴夏ルートです。

鈴夏の性格が他のルートに比べて大きく変容します。

こんな変わることあるの!?ってくらい変わります。アリかナシかは人によるでしょう・・・

 

©ねこねこソフト

他に驚いたのはクリア後のおまけ要素ですね。

おまけ要素がすごい多いです。これだけあるなら、ファンディスクで出してもよかったのでは?ってくらいおまけ要素があります。

あれ?ファンディスク同梱版だっけな?と、パッケージを見直した私がいました(ガチ)

 

七海ルートだけ切り取れば85点くらい点数つけれるんですが、その他がうーん・・・でしたので、最終的な点数は75点にさせていただきました。

もう一度繰り返しますが、七海ルート+EDの「ラムネ」は素晴らしいです!!

曲だけ聴いたことあるという方は、ぜひプレイしてください!

 

幼馴染、近すぎる距離、恋心、夏、約束。

 

この辺のワードに惹かれるならば、やる価値ありですよ!

 

ラムネ

4,180円