プレマルのエロゲレビューブログ

美少女ゲームの紹介、感想など。ネタバレには配慮してます。

「キラ☆キラ」のレビュー※ネタバレなし

高鳴るリズム響けばキラキラ光る

あらすじ
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前島鹿之助はミッション系の学校『欧美学園』に通う学生だ。

部活にも顔を出さず、受験勉強にも身を入れずにアルバイトに
ばかり精を出すちょっとダメな毎日を送っている。

そんな彼が、バイト先でかなり変った女の子『椎野きらり』と
出会い思いがけずパンクバンドを結成してしまうところから、
鹿之助の物語が始まるのであった。

バンドのメンバーは、鹿之助、きらり、幼馴染の『石動千絵』、
それから病弱な資産家令嬢の『樫原紗理奈』。

バンド名は第二文芸部
昨日楽器を始めましたファッキン!

彼らは、存在感のほとんどない、もう廃部も決定してしまった
『第二文芸部』の部員たちである。最後の晴れ舞台、文化祭で
目立つために立ち上がったのだ。

無謀かと思えた挑戦だが、エキセントリックな特訓を繰り返し、
平和だった欧美学園にロックの騒乱を引き起こしつつも
文化祭ライブを成功させてしまう。

これでもう満足。バンドは解散。
普通の学園生活に戻るはず…だった。

今って時間は取り戻せない。だから僕等は旅に出るんだ

だけれども、最後にライブハウスで行った演奏の模様が
インターネットで配信されると、彼らの元に地方の
ライブハウスから出演の依頼が舞い込んでしまう。

どうしよう? もう受験だよ? 家族も反対してるよ?

知ったことか!

そして四人は今にも壊れそうなオンボロワゴンに
楽器と夢とそれぞれの期待を積み込んで
学園生活最後の冒険として長い旅に出発してしまうのであった。

「まずは名古屋だ!」
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《ゲーム紹介》

今回は惜しくも解散してしまったブランド、OVERDRIVEが誇る名作、「キラ☆キラ」をご紹介します!

 

まず、なんといっても本作の特徴は「バンド」ということでしょう!

公式でも「青春恋愛ロックンロールノベル」という風に銘を打っています。

 

基本的なストーリー展開は、突き抜ける青空の様な青春物語です。

 

また、本作はADV形式ではなく、ノベル形式です。

画面全体に文章が表示されるパターンのやつです。

文字がたくさん並ぶタイプは苦手なんだよね。という方もいると思いますので、注意してください。(実は私はノベル形式苦手です。でもこれは出来た)

 

 

 

 

《制作スタッフ》

クリエイターの情報

原画 片倉真二 , 藤丸(F.blue)(SD原画)
シナリオ 瀬戸口廉也(唐辺葉介)
音楽 ms-jacky , 一番星☆光 , QUALITY
歌手 第二文芸部(OP曲「キラ☆キラ」、きらりED曲2「lead to your dream」、紗理奈ED曲「t r a v e l e r s」、千絵ED曲「go on a trip」、挿入歌「Let’s Jump!」「君の元へ」「Like a life,Like a Live!」「O.H.B.I」) , HAPPY CYCLE MANIA(きらりED曲1「a song for」) , STAR GENERATION(挿入歌「Too Fast To Live Too Young To Die」)
その他 楢崎陽(ディレクター、美術設定) , 竹内"bamboo"博(bamboo)(企画/プロデュース、制作総指揮・Rock'n'Roller、サウンドディレクター、サウンドプロデューサー) , 飯島和樹(アシスタントディレクター、スクリプト) , 瀬戸口廉也(唐辺葉介)(スクリプト) , Iris motion graphics(tsukune.)(映像)

※ErogameScape-批評空間-様より抜粋

 

 

《評価と点数》

 

《感想》

バンドをテーマに描かれた少年少女の青春物語としては、屈指の出来。

プレイ前までは、バンドで青春ってなにかなー?バンドの練習とかを通じて、和気あいあいと仲良くなるのかなー?みたいな程度にしか考えてませんでした。

いざ、蓋を開けてみると、そんなちんまいスケールじゃなくてびっくり。

しかも、バンド活動というものを現実と創作物の丁度いいバランスを取って描いているので、そんなこのあり得るか! と言う気分になることなく、ユーザーに夢が広がっていくワクワク感を与えてくれます。

 

また、開始5分でわかる文章力の高さには脱帽の一言しかないです。

上手いというか、もう、抜群に上手い。

これがかの有名な瀬戸口廉也かと、数分ほど無意味に天井を見上げてました。

氏の書いた作品をプレイするのは初めてだったので、もっと早くやっておけばと後悔の念が立つほどです。すごいなぁ、この人、ほんとに。

 

引き込まれるストーリーと、物語を彩る楽曲たち。

それに関しては、何も文句の付け所がありませんでしたね。

 

 

で、青春は青春なんですけど、それだけだと、「あー面白かった。」で、終わっちゃうんですよね。

点数つけるなら良くて80点そこそこなんですよ。

つまり、本作は、ただの青春ではない側面もあるんですよね。

 

あえて挑戦的に言いますが、近年で名作と謳われる美少女ゲームでは、物足りなさを感じていました。

尖った部分がある作品というのは、やはり、ふるいにかけられます。

万人に受けさせようとすると、尖らせず、丸くするしかない。それはわかる。しかたない。

愛してやまないキャラクターにショッキングなことなんてしたら、ユーザーから反感買うかもしれないもんね。わかる、わかるよ。

 

でもね、その禁忌を破った先に、衝撃はあるんですよね。

 

こんなもんは良し悪しではなく、好き嫌いの範囲なので、議論するようなことではないんですが、私は好きなんです、その衝撃が。

 

ああ、そうだ、俺が好きなエロゲってこういうやつだ。

そういう気持ちを本作は思い出させてくれました!

 

まだ未プレイだよ!という方は、ぜひ手に取ってください。

 

エロゲ初心者から玄人まで、全てのユーザーに、衝撃と納得を与えてくれること間違いなしです!!

 

まだ衝撃慣れしてない頃にやってたら、もっと点数高かったかもしれないなぁ・・・

 

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