「さよならを教えて~comment te dire adieu~」のレビュー
言葉、男、狂気、少女、さよなら
《ゲームの紹介》
今回は三大電波ゲームのひとつとも言われている「さよならを教えて~comment te dire adieu~」をプレイしたので、ご紹介したいと思います。
先に言いますが、Wikipediaを見ると、なかなかのネタバレをくらいますので、見ない方が楽しめると思います。要注意。(一応ラストのオチは書かれてないけど・・・)
公式サイトを覗いたりしても、かなり多くのことを伏せているので、私の記事でも内容については極力触れないようにしますが、それで上手に紹介できるのだろうか・・・。もうね、そうするとね、言える情報が「電波と狂気」くらしかないんですよ(白目)
本作の開発には驚きのエピソードがひとつありまして、当時、同じビジュアルアーツの別ブランドから発売された『Kanon』が大ヒットしていたため、『Kanon』のようなゲームを作るよう命じられて作られたそうです。どうしてこうなった。
《キャラクター紹介》
《製作スタッフ》
クリエイターの情報
原画 | 長岡建蔵(美駒) |
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シナリオ | 石埜三千穂 , 長岡建蔵(美駒)(サブ) |
音楽 | さっぽろももこ(RIKA) , I've(主題歌) |
声優 | 田中美智(多田美智)(上野 こより) , 佐々木あかり(巣鴨 睦月) , あさり☆(田町 まひる) , 紬叶慧(目黒 御幸) , 天天(高田 望美) 涼森ちさと(大森 となえ) , 佐伯ゆりこ(高島 瀬美奈) |
歌手 | MELL(主題歌 「さよならを教えて」) |
その他 |
長岡建蔵(美駒)(企画・原作、構成、監修、CG、デザイン、音声収録、演出) , 石埜三千穂(構成) , 荻原純(CG) , FlyingShine(有限会社フライングシャイン)(CG) , 田所広成(レレレレコード、南波九)(協力) , 上野公園にいたおじさん(協力) , Navi(協力) , VISUAL ARTS(VisualArt's、株式会社ビジュアルアーツ)(協力) , 氏賀Y太(協力) , 小林英茂(協力) , あやせまい(水海月ぱや、piyomi、ぴよ、ぴよみ、ぴの人)(協力) , 玉手峰人(協力) , 津田くみえ(協力) , まなべあや(協力) , 小川健一(協力) , 山口則章(協力) , 長縄(組立、CG、背景) , 小原彰夫(背景)
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※ErogameScape-批評空間-様より抜粋
《評価と点数》
評価項目について
・シナリオ・・・話の構成、文章の読みやすさ・わかりやすさ、語句の使い方など。文章全般の品質と物語としての面白さにおける評価。
・作画全般・・・キャラクターや背景、イベントCGなど、全般的な絵の評価
・ボーカル曲・・・OP曲、ED曲、挿入歌など、作中で使われた歌が入っている曲の評価
・BGM・・・作中で使われたBGMの評価
・システム・・・UI関係全般と演出、効果音などの評価
★☆★一言メモ★☆★
・狂気の中で展開される整合性があった。
・全般的にずっと暗い。だがそれがいい。
・演出は良いが、古い作品のためUIは平凡。しかたないね。
《総評》
三大電波ゲームの一つということ、パッケージ版がプレミア価格になっていること、その他本作に漂う噂の数々・・・
色んな期待と不安が混じりながらプレイした結果・・・
そこまででもなかったよ・・・?
というのが、正直な感想です。
もしかしたら私がバグっているor作品を理解できていないだけという可能性もありますが、プレイしたら精神に異常をきたすのではないか?くらい身構えることはなかったな、と。
たしかに狂ってますよ、これ。いい感じに狂ってます。
でも、支離滅裂だとか意味不明、理解不能とか。そういうことではなかったな、と。
ずーっと橙色の絵と薄暗い雰囲気のBGM。効果音や演出もいい味が出てました。
そこに上記のような狂った要素が追加されていくわけです。
ネタバレを踏んでなければ、ん?なんだこれ?とか。
これってもしかして・・・とか。
そういう風に思考を張り巡らせながら、この世界を堪能するわけです。
どう捉えるかはユーザーによって差異があるかと思いますが、なんとなくこういうことかな?とか想像しながらプレイできる部分は多いです。何もかもわけわからん、とはならないかと。
「気付きの話」という風に例えた方がいましたが、まさしくその通りかと思いますね。気付くことの積み重ねを楽しむゲームになるかと思います。
あくまで私個人の感想ですが、本作にメッセージ性はなかったかな、と。
この作品を通じて何か訴えようとしているとか、こういう風にユーザーに受け取ってほしいとか、そういう類の作品とは思わなかったです。
単純に、こういうお話でした。おわり。みたいな。
え?何が言いたかったの?とか。だから何なの?とか。
そう考えちゃう方は向いてないかもしれません。
いいんですよ。そんなもんは。
作品に触れて、自分がどう感じたか、何を思ったのか、そういう方向に考えられる人はやってみて損はないかと。
理屈っぽく考えてもいいし、単純に、理由はわからないけど○○と感じた、とか。
クリア後はそういう風になる作品かと思います。
パッケージ版はプレミアがついていて、入手困難ですが、プレイするだけならDLsiteで2,750円で購入できます。Windows10にも公式対応です。(2022.10月現在)
プレイ時間も6時間くらいで終わると思うので、気になってる方はやってみましょう。大丈夫、怖くないよ。ふふふ。
追伸:略称の「さよ教」ってどう読むのかしら。さよきょう?さよおし?私は後者で読んでるけどあってるのかな・・・