プレマルブログ

美少女ゲームの紹介、感想など。ネタバレには配慮してます。

「シークレットゲーム-KILLER QUEEN-(NS版)」のレビュー

あなたも私を見捨てますか

ストーリー
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閉鎖された廃墟、閉じ込められた13人のプレイヤー
仕掛けの仕込まれた首輪、トランプを模したPDA
72時間以内に与えられた条件をクリアしなければ首輪の仕掛けが発動する

こんな非現実的な状況を簡単に受け入れてしまうのは、
目の前に転がったそれが、かつて人間だったモノだからなのだろう

PDAは全部で13台存在する
首輪の解除条件はそれぞれ異なる
誰がどのPDAを持っているのかわからない、自分の条件は隠さなければならない
しかし、単独行動は不利、条件を明かして他のプレイヤーと共闘すべきだ
…いやまて、アイツは嘘をついているんじゃないのか?

「殺される前にコロスしかない」

疑心暗鬼、そして何よりも死への恐怖が、プレイヤーたちの道徳と理性を蝕んでいく
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youtu.be

 

 

 

《ゲーム紹介》

本作の歴史はかなり変わったものになっていて、まず、2006年に同人作品としてFLATからリリースされたのが一番最初になります。

その後PS2版2008年に発売され、その際にシナリオの大幅な加筆と修正が加えられたり、BETシステムなる新システムを採用するなどの大きなテコ入れがなされます。

そしてさらに、このPS2版に18禁要素を加えた「DEPTH EDITION」が2009年に発売されます。しかしBETシステムは廃止。

そこから2010年にはアプリ版、2018年にはNIntendo Swich版(BETシステム復活)が発売された、ということみたいです。すごい遍歴。

 

シークレットゲーム最大の特徴はデスゲームということです。

この時点で人を選ぶ要素となっているのはやむを得ないと思いますね。

気に入ったキャラが死ぬ可能性あるの!?そんのイヤだ!という方もいるとは思いますので……

もしくはグロ耐性の有無も問われるかもしれませんが、少なくとも私がプレイしたNS版に関してはそこまでグロくなかったです。

そりゃあ血が出るとか、それくらいの描写はありますけれども、某あいとゆうきのおとぎばなしそれなんてマブラヴオルタ)のようなグロさはないです。

グロで忌避してるくらいだったらプレイすることをおススメします!

 

 

 

《製作スタッフ》

クリエイターの情報

原画 己即是空
シナリオ 健速
音楽 Shibayan(紫葉弥十) , なるちょ(音楽) , 831
声優 岡嶋妙(姫萩 咲実) , 田原なおみ(矢幡 麗佳) , 梨本悠里(綺堂 渚)
琴音有波(紅月ことね)(北条 かりん) , 一条和矢(一条和也)(手塚 義光) , ひと美(色条 優希) , 大久保けんたろう(葉月 克巳) , 里都(郷田 真弓) , 本橋大輔(長沢 勇治) , HARUNA(陸島 文香) , 但馬綾介(高山 浩太、漆山 権造)
歌手 遊女(YuNa)(OP曲1 「シークレットゲーム」、OP曲2 「トラワレビト」、ED曲1 「桜華想恋」、ED曲2 「散って、咲いて」)
その他 中澤工(ディレクター) , 寺月恭一(プロデューサー) , 癸乙夜(ムービー) , 鯵乃ひらき(ムービー)

※ErogameScape-批評空間-様より抜粋

 

 

《評価と点数》

※評価項目について※

シナリオ・・・話の構成、文章の読みやすさ、語句の使い方など。文章全般の品質と物語としての面白さにおける評価。

作画全般・・・キャラクターや背景、イベントCGなど、全般的な絵の評価

ボーカル曲・・・OP曲、ED曲、挿入歌など、作中で使われた歌が入っている曲の評価

BGM・・・作中で使われたBGMの評価

システム・・・UI関係全般と演出、効果音などの評価

 

★☆★一言メモ★☆★

・選択肢なしで進んでいくシナリオ

・デスゲーム

・苦悩があるようでない

 



《総評》

今までにやったことのないデスゲームというテーマ性。

そして、独特なルート分岐の方法。BETシステムの存在。

その全てが、そういうやり方もあるんだ…という驚きを与えてくれました。

 

で、この驚きが全て良い方向に傾いてくれたかというと、残念ながらそうとは思えませんでした。

もっとこう、ここをこうしてくれたら……とか。

せっかくなんだからここをもっと……とか。

そういう感想を抱いてしまったのも事実でしたね。

 

じゃあ、つまらなかったの?と聞かれれば、それは断じてNOです。

つまらなかったら、クリアしてないです。ここで記事にもしてないです。

面白かったんですよ。

だからこそ、ああしてくれたら、こうしてくれたらっていう願いが出てきてしまったというのが答えになります。

 

個人的にはこうだったらよかったな、という部分が2つ。

ひとつは、デスゲームという舞台でやるなら、もっと凄惨な死に様が見たかった。

ひどい死に方をしているということはテキストから読み取れても、イベントCGがそこまででもなかったりしたので、インパクトがどうしても弱くなっていた気がします。

たとえば、腕がもげて血が噴き出して、苦悶の表情を浮かべるCGとか、そういうショッキングなCGを用意して、プレイヤーの脳裏に焼き付けさせる。

という手口をしてくれたらかなり心を揺さぶられたかも?と思うのですが、それって、人によってはショッキングすぎてゲームやめちゃう可能性もあるので難しいのかな。

 

もうひとつは、生き残るために人を蹴落とす苦悩や狂気が弱かったこと。

他のデスゲーム物がどういう展開かはわからないのですが、私が求めていた展開というのは、誰を裏切って殺すかとか、もしくあh誰を信じるかとか、そういう選択肢を選びながら分岐していく展開でした。

しかし、選択肢がないんですよ、このゲーム。

なので主人公の意志が揺らがないんです。

デスゲームを楽しもうというより、デスゲームに巻き込まれた人を見る話です。介入不可です。

この辺りが賛否のある部分だと思います。

 

 

ストーリー展開、特に終版は健速節全開です。さすが健速、よくやった健速。

健速の描く主人公って、カッコ良いんですよね。

物理的に強いというか精神力が強いイメージ。

そして、それに周囲が感化されるんですよ。

もちろん、テキスト読んでる自分も感化されます。

で、結果としてテンションが上がります。

うおおおおおおお!!!!って。

そういう盛り上がりを最後に見せてくれました!!(展開が予想出来ちゃったとかこまけぇことはいいんだよ!

 

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